養蜂家ってどんなことするの?

ミツバチに花の蜜を集めてもらい収穫

ミツバチに花の蜜を巣箱に集めてもらいそれを製品とするのですが、養蜂の仕事で最も重要なのは、ミツバチとの付き合い方です。
ミツバチは、自分たちの巣箱が安全な状態であれば、滅多に人を刺しませんが、巣箱の近くで走ったり、巣箱の前に立ったり刺激すると本能的に性格が悪いハチに育ちやすいと言われます。
養蜂家は出来るだけ優しくハチに接してハチと仲良くするように心がけます。

ハチは生き物ですので、増える季節もあれば減少する季節もあり、まさに生物を飼育する感覚で育てる気持ちが大事です。
また女王バチの産卵の状況が悪い時はその巣箱の勢いも強まりませんので、毎年新しい女王バチに入れ替える方法を採用します。
女王を交代させる方式は、蜜の元となる花が咲いている時期に古い女王バチを抜き取る方式が用いられます。
女王バチが不在となれば多くの王台(女王蜂の産卵場所)が出来、その中で最も大きな王台のみを残すと、その王台から新たな女王バチが生まれて、10日もたてば産卵が開始されます。

働き蜂たちは、巣を探す作業等の重要任務は、民主的な意思決定過程を経るという研究が発表されていますが、女王蜂の誕生も集団の意思決定のプロセスを踏んでいるようです。
自然界では新たな女王蜂誕生のタイミングに合わせて、元の女王蜂は群れの半数程度のハチを連れて新たな「すみか」を探して巣を出ます。
まるで人間社会の嫁と姑の関係がミツバチ達にもあって、その争いを避けるために自ら同居しない道を選んでいるかのようですね。

養蜂家に向いた方

養蜂家はミツバチという昆虫に興味が持てなければ続けるのが厳しい仕事であると言えます。
養蜂業は先進的な都会ではなく自然の多い地方で行うことが多く、地道で泥臭い作業も多いうえに、ミツバチに刺される事態も少なくありません。
このような事態を受け入れる覚悟が求められます。
どのような仕事にも共通して言えるのですが「健康」と「継続」が重要で、養蜂家はさらに強い忍耐力が求められます。

養蜂家の将来性

近年は国内においてハチミツの元となる花をつける植物が減少しており、生産量も養蜂家数も減少を続けています。
2014年時点では、国内で流通するハチミツの90パーセント以上が輸入品とされており、国内の養蜂家は苦戦を強いられています。
しかし、生産量は少なくても健康への安全・安心を求める方からの需要は多く、国産ハチミツは高値で流通しています。
ハチミツ自体が健康に良いとされ、最近認知症予防にも効果があるという研究成果が発表されました。
近い将来、認知症患者の増大が懸念される日本において、ハチミツに対する需要の拡大は期待されていることは間違いありません。